美容室で髪の毛を切ってさっぱり。スッキリすると、テンションも上がって気持ち良いですよね。
いつもそんな風になれれば最高なんですが、現実的にはなかなかそうならないことも多いもの。
「勧められた髪型にしたのに、なんか違う…」
「いつも思い通りの髪型にならない…」
「どうしたらもっと上手く、したい髪型が伝わるんだろう?」
美容師に上手に伝えるのって、意外と難しいものですよね?
僕も美容師になる前は髪型のこととかよく分からなかったし、なんか専門的な言葉も出されたりとかして、「???」ということもよくあったので、今でも気持ちはよく分かります。
そんな僕も今では美容師としてバリバリ働いているわけで、実際のサロンワークの中でも「こういう言い方をした方が伝わりやすいのに」と、お客様と接していて思うことも多々あります。
この記事では、美容師になかなかしたい髪型を上手く伝えられないあなたに、どうしたら上手く伝えられるのか?と、美容師が提案する髪型の根拠はなに?について解説していきます。
美容師の提案する根拠は髪質と輪郭
細かく分けるともっと色々あるんですが、最初に髪型を提案するときに見ているのは大きく分けて、お客様の【髪質】と【輪郭】の2つです。
髪質によって合う髪型が違う!
髪質には種類がありなんとなくイメージ出来るかもしれませんが、分かりやすく分けるとしたら、
- くせ毛
- 軟毛(柔らかい髪)
- 硬毛(硬い髪)
- 毛量(多い、少ない)
などです。本当はもっといっぱいあるんですが、長くなるのでここでは割愛しますね。
髪質によって合う髪型というのにも種類があるので、それを基に美容師は髪型の提案をしているわけです。
<例>
- くせ毛→ウェーブスタイル
- 軟毛→トップのボリューム感を出したふんわり系
- 硬毛→広がりづらいロング
- 毛量→軽さ重視or重さ重視
「私は硬毛だしくせ毛!」という重複する場合もあるので、それなら複合型で「広がりづらいように長めのスタイルで、毛先にウェーブ感を出して柔らかいイメージにしましょう!」といった提案をする流れになります。
たまご型の輪郭ならなんでも似合う!
次に輪郭です。輪郭にも実は種類があって、日本人に多い種類だと、
- たまご型
- 面長
- 丸顔
- ホームベース型
などです。この中で、なんでも似合う輪郭はたまご型の一つだけ。
それ以外の輪郭には、【似合わない髪型】がそれぞれあります。
<例>
- 面長→ロングスタイル(縦長に見えすぎる)
- 丸顔→ボブ(全体的に丸く太って見える)
- ホームベース型→ショート(張ったエラが強調される)
などなど、こういった輪郭に似合わない髪型は美容師は提案しないようにしています。
掘り下げるとホントにいつまでも掘り進めていけてしまうジャンルの話なので、ここでは大まかに【髪質】と【輪郭】に絞っていますが、これとは別にそういった美容師の目線とは全然関係なく、一番大事な【お客様の好み】が入ってきます。
ここでのすり合わせが本当に難しい…
美容師の永遠のテーマなのでは…?と思ってしまうぐらい、個人的には日々言い方や伝え方などの幅を広げるようにしています。
合わせて読みたい

美容師にしたい髪型を上手く伝える方法
じゃあ実際にどうしたらしたい髪型を上手く伝えられるのか?となりますが、一番確実な方法は【画像】です。
スマートフォンの進化のおかげで、美容師もこの辺は昔と比べて本当に楽になりました。
【女性 髪型】とかで検索すれば、画像がたくさん出てくれます。
他にもボブ、ショート、ロング、アシメ、2ブロック、なんでも出ますので、思い付く限りの単語で検索して気に入った画像を美容師に見せて、「これにしてください!」と言うのが一番伝わります。
スマホの画像なら細かく見たい部分の拡大も出来ますので、最近ではヘアカタログよりもスマホで画像を見ながらのカウンセリングの方が多いぐらいです。
たまに「こんなモデルさんみたいに美人じゃないから恥ずかしい…」と言う方もいますが、美容師はその辺は全く気にしてません。
美容師が見ているのはあくまで全体のイメージ
目鼻立ちとかの美人かどうかのパーツよりも、【髪質】や【輪郭】の方を見て判断しているので、例えばその画像とあなたの髪質に差があれば、「画像の方よりもくせが強いようなので、セットする時にブローが必要かもしれませんが大丈夫ですか?」といった確認が入ったりします。
もし、セットのやり方が分からないようなら、それも担当した美容師に聞けば教えてくれますよ。
ポイントとしては、画像は2~3つほど用意しておくこと。
たまに美容師から見て、【髪質】も【輪郭】も全く合わない!という方がいて、そういう時に「お客様の輪郭はホームベース型なので…」とは正直言いづらい。(というか言えない…。)
輪郭は特にコンプレックスを持っている方も多く、美容師も失礼にならないような言い回しを考えて話すので、「なんかハッキリしないな~」みたいなカウンセリングの時は、もしかするとその辺を美容師が考えているところかもしれません。
そんな時でも画像が2~3つほどあればイメージは伝わりやすいし、美容師も判断材料が増えるので、話がスムーズにまとまりやすくなります。
合わせて読みたい

まとめ
人に自分の希望や要望を伝えるのって難しいですよね。
特にその相手がプロの美容師とかだと、「なんか変なこと言ってないかな…」と気になってしまうものです。
今回書いた伝え方をすれば、あなたのしたい髪型のイメージはかなり美容師に伝わると思います。
逆に、これで伝わらないなら担当を変えるか美容室を変えましょう。
これでダメなら、あとは美容師の腕の問題です。
もしかすると、提案する髪型の根拠も分かっていない美容師はいるかもしれません。
髪型一つで印象は大分変わります。あなたに合ったあなた好みのヘアスタイルを是非、探してみてください!
コメント