お客様は顧客の方ばかりではなく、新規のお客様も多く担当します。始めていく美容室は、緊張しませんか?
どのような美容師さんが担当してくれるかもわからない、どんな雰囲気かもわからない、そんな不安な中ご来店されていると思います。
担当してくれる美容師さんのことを探りながらのカウンセリング。施術をしている間もドキドキ。そんな経験はありませんか?
不安な時間を過ごして完成した髪型を見て、「ここが気になるな」「あまり気に入らないな」と思った時、ハッキリこうしてほしいというのはとても勇気がいりますよね!
美容師も自分の手で行う技術なので、緊張感や気に入っていただくために、お客様のことを探りながら仕事をしています。
なかなか言い出せないお客様の心を見抜ければその場で手直しができるので、気に入っていただけるチャンスも増えるからです。
今回は、美容師がお客様の心理を読み取るために見ているポイントについてお話していきますね!
本当は、気に入っていない!?言い出せないお客様に気づく方法!
ご来店されたお客様とはまず、カウンセリングから行います。
お客様がどのようなスタイルにしたいのか、何に悩んで何を望んでいるのかを伺います。
カウンセリングを終えたら実際に施術をさせていただくのですが、不安そうなお客様、リラックスされているお客様、更にうるさそうなお客様は、この時点である程度わかります。
不安そうなお客様
鏡をチラチラ見ながら様子を伺う。どちらかといえば、髪の毛や自分自身を見るのではなく、美容師を鏡越しに見ている感じ。
新規のお客様やあまり接点を持ったことのないお客様に多く、「この美容師さんで大丈夫かな?」という不安があるお客様に多く見られる行動です。
こだわりが強く、うるさそうなお客様
鏡をガン見!施術途中でも髪の毛を触ったり、横を向いてサイド部分まで見ようとする方が多い。
カットはセクションごとにカットするので、その都度チェックが入っているような行動をとります。
リラックスされているお客様
雑誌を読んだり居眠りをしたり、携帯をいじっていたりほとんど鏡を見ずに、その時間を自分の時間として使っている。美容師から、いかがですか!?と聞かれるまで、鏡を見ていない方が多いです。
こうした行動と同様に、表情も見ていることもあります。最初の緊張した表情から安心してもらえると、ふと柔らかな表情になってくれることがあります。
逆にだんだんと表情が曇ってくることもあるので、そういった様子が見られたらカットの途中でも長さの確認をしたり、早めに対応できるように心がけていまね。
カット終了後も、気に入っていなくても言えない!というお客様がとても多いです。
完成したスタイルをお見せした時に注目するのは、やはり表情です。特に女性のお客様は、やはりキレイになると自然と表情も明るくなります。
しかし気に入っていない場合は、表情で気づいてほしい!というのを出す方が多いのです。
なので、言いにくいことも美容師側から、「ココの長さは大丈夫ですか?」と声をかけて、お客様が言いやすい空気を作ります。
その時にお客様の視線がどこを見ているかで、気にしている部分を探っています。
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お客様の本当の希望を探るポイントとは!?
もちろんご来店されたお客様の様子は、後まで通して見て心理を読み取るのですが、最後に気に入っていただくために一番重要なのが、カウンセリングだと考えています。
この時にお客様の本当の希望をいかに引きだすかで、安心して気に入っていただけるかが変わってくるのです。
カウンセリング時に重要視しているポイントも、話していきますね。
したいことではなく、したくないことを知る
お客様に伺う時はもちろん「いかがなさいますか?」と伺うのですが、お聞きする時に重要視しているのは、何が嫌か!ということ。
例えば、短くしたいお客様に対して長めのスタイルに仕上げては、希望通りにはなりません。
しかしもっと怖いのは、あまり切りたくないお客様に対して長さを切り過ぎてしまった時です。
長い分には切り直しができますが切ってしまった毛を戻すことはできないので、こうしたい!という希望を聞きつつ、これはしたくない!というボーダーラインを探ります。
スタイルのどの部分を重要視しているか見極め
希望のスタイルの写真を見てカウンセリングする場合もとても多いのですが、その時にそのスタイルそのままでは合わせられないことも多いんです。
お客様の髪質や骨格によっては、ある程度そのお客様がやりやすくなるように変えなければなりません。
その時に、お客様がそのスタイルのどの部分を気に入っているのかを探ります。
シルエットなのか、長さなのか、重さなのか、というピンポイントの好みを探り、そこは希望に沿ったスタイルを作ります。
その時にお客様自身もわかっていないこともあるので、同じようなスタイルで重さやシルエットの違うスタイルを見せて比較して、そこから導き出したりもしています。
日常のケア方法を伺う
いつもドライヤーをかけている、ブローしている、アイロンしている、スタイリング剤を使用している等の、お客様が自宅でどのようにケアをしてスタイリングをしているかを伺って、いつものやり方でキープできるスタイルなのかを見極めて提案します。
もし手を加えないとできないスタイルの場合は、事前にスタイリング方法をお伝えして、お客様自身にも普段のお手入れをイメージしてもらってからスタイルを決めます。
こうして細かなポイントで探ることで、パズルをはめ込むようにお客様の希望のスタイルを頭の中で作り施術に入ることで、終わってからの「気に入らないな」というのを未然に防げるようにしているんです。
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まとめ
美容師はお客様に気に入っていただけて、初めて成功したと言える職業です。なので、気に入らないことはハッキリ言っても大丈夫ですよ!
どうしても言いにくい場合でも、我慢せずに伝えてみてください!意外と美容師は表情などを見ているので、きっと話を聞いてくれるはずです。
そうすれば、気に入ったスタイルにしてもらえるはずですよ~!
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