美容室へ行くときは、髪型を決めてから行きますか?
それとも、美容師さんにオススメされたスタイルにしますか?
最近は、ネット検索するとたくさんのヘアスタイルの写真が見られるので、事前に決めてから来店されるお客様もとても多くなりました。
画像を見せたり、言葉で伝えたりと方法は色々ありますが、なかなか思い通りのスタイルに仕上がらない。画像を見せたのにもかかわらず、美容師さんに違うスタイルを提案された!という経験はありませんか?
今回は、美容師がお客様への提案をどのような根拠があってしているのか、についてお話させていただきます。
どのように美容師に希望を伝えたら伝わりやすいかも、合わせてお話させていただきますね!
美容師はどんな根拠で髪型を提案しているの?
美容師さんに髪型の希望を聞かれて、事前に検索しておいた画像を見せたのに、「ここの部分はこうしませんか?」なんて画像とは違うスタイルを提案された、という経験をしたことはありませんか?
言葉で伝えた時も同様です。この長さにしたいと伝えても、「この長さにした方がいいですよ」と言われることもありますよね。
希望通りにしてもらえない!!と思ってしまいますが、それには理由があります。
画像でスタイルを見せてもらうことは、美容師もイメージしやすいのでとてもありがたいです。
しかし、その時にイメージするのと同時に、お客様の骨格や髪質を照らし合わせてみています。
画像の写真はさらさらのストレートヘアだけどお客様はくせ毛だったり、毛量が違う場合もあります。
その場合、写真の通りにカットしてしまうと、仕上がりが画像と違うイメージになってしまったり、自宅でのスタイリングが難しくなってしまうこともあるんです。
更に頭の大きさや首の長さ、肩のラインの違い、襟足の髪の毛の生え方でも仕上がりが変わってしまいます。
例えば、首が隠れるくらいの長さの画像を見せて、モデルさんより首が短い場合は、仕上がりも短いスタイルになってしまうわけです。
そのような場合、何の説明もしないで画像の通りにカットしても、お客様は納得してもらえません。最悪な場合はクレームになってしまうこともあります。
また、画像はあくまでも撮影用に作られた髪型です。コテで巻いたり、スタイリング剤を使用したりして、室内で動かない状態で撮影しています。
しかし、日常生活は日々動いていますし、汗をかいたり湿気があったり、風に吹かれたりと様々。生活環境も人それぞれ違います。
- 毎日シャンプーする人、しない人。
- ドライヤーをかける人、かけない人。
- スタイリング剤を付ける人、付けない人。
- 夜シャンプーする人、朝シャンプーする人。
美容師は、そのようなお客様の生活環境も考慮して扱いやすい髪型にしなければ、お客様に満足してもらえないんです。
その為、画像を見せてもらい、イメージを崩さない程度に扱いやすくなるような修正を加えて、提案をしているんですよ!
もう一つ理由を付け加えると、人それぞれ頭の形、顔のタイプも違います。
カツラをかぶった時に、似合うものと似合わないものがありますよね!?それと同じで、似合わせというのはとても重要!
希望の髪型にすることで、コンプレックスに感じている部分が目立ってしまったり、似合わなくなってしまうことがある場合は、カバーできるスタイルを提案したりもします。
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どうやったら伝わる?美容師への希望の伝え方
こういうスタイルにしたい!と伝えても、いつも思い通りにならない!と思っているアナタ!!
それは、アナタが思い描いているイメージと美容師が思い描いているイメージが、一致していない可能性があります。
先ほどお話したように、希望通りにすることによって、似合わなくなってしまったり、扱いにくくなってしまう場合は、美容師から提案をすることもありますが、このスタイルにしたい!と思った時の、どの部分が気にいったのか、というのを伝えることがポイントになります。
例えば、
- 長さ
- 毛先の軽さ
- シルエット
- 顔回りのライン
- 膨らみ
細かな部分が合わさり、一つの髪型として成立するので、ピンポイントにこの髪型のこの部分がイイ!というのを見つけてみてください!
それを伝えることで、似合わせを加えて画像と違う提案をされても、譲れないポイントだけは希望に沿って作ることができます。
おすすめの方法は、画像を何枚か用意すること!
ピンポイントで気にいった部分を見つけられなくても、同じような画像を何枚か見せることで、共通点を美容師が見つけることができます。
また、違ったスタイルでもこの画像のこの部分と二枚目の画像のこの部分のようにしたい!と、数枚の画像を組み合わせて伝えるのも良いでしょう!
例えば、
- 1枚目の画像の長さ
- 2枚目の画像のレイヤー
- 3枚目の画像の顔回りのシルエット
のように伝えてみてください!
カウンセリングの時点で、どれだけお客様と美容師が同じイメージをもてるか、が成功のカギになります!
私が実際に働いていて、お客様が画像を見せる時に、「顔が違うからこうならないと思うけど」などと、可愛いモデルさんの写真を見せることをためらってしまう方がとても多いのですが、美容師は見せられた画像のスタイルや長さを見ているので、あまりそのような心配はしなくて大丈夫ですよ!
言葉で伝えてイメージ合わせをすることは難しいと思うので、画像があるのは美容師としてもとてもありがたいです!便利な今の時代をうまく活用してみてくださいね!
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まとめ
美容師は、お客様が毎日お手入れをしやすいことを視野に入れて施術しています。
似合っていて、更にお手入れがしやすいことを考えて、希望と違った提案もさせていただくことがあります。
ここだけは譲れない!というお気に入りポイントを伝えて、相談しながら髪型を決めるのがポイントです!
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