成人式は、女の子にとって、一大イベント!!
20歳の大人への仲間入りの行事に、本人より、家族のほうが楽しみだったりしませんか??
可愛い娘さんの晴れ姿は、楽しみじゃないわけありません!
しかし、楽しみな反面、お金がかかることも事実。できれば、あまりお金をかけたくない。というのが本音ですよね。
そんな時、お母様が成人式の時に着た振袖がタンスの中に眠っていたら、それを着せたい!と思いませんか?
「デザインが古臭いのかな~?」
「娘でも着られるのかな~?」
「タンスにしまいっぱなしだったけど、全部揃っているのかしら?」
今回は、振袖の着付けに必要な小物類や、着物はそのままで今っぽくなるような小物の使い方を、現役美容師のゆぅちんがご紹介します。
母親の着物は着られるの?着物の状態チェック!
着物は、洋服とは違い、時代を問わずに着られるのが良いところです。なので、お母様が着た振袖を着たり、祖母の着物でも状態が良ければ着れます!!
着物のサイズはどこで見る?
しかし、まず、最初にお伝えしなければならないのは、お母様の着物を娘さんが着ることはできるのですが、あくまでもサイズが合っている場合。ということ・・
サイズといっても洋服とは違うので、ピッタリ合うかというわけではありません。
重要なのは、身長差です!
例えば、お母様が150cmの小柄な方で、娘さんが170cmと長身!
とても極端な例になってしまいましたが・・
このように、お母様より、娘さんが大きく、かなりの身長差があると、残念ながら、同じ着物を仕立て直し無しで着ることができません。
身長差が5㎝前後なら、問題ないので、今回はあくまでも、仕立て直し無しで着られることを前提に書かせていただきますね!
(ちなみに、体重に関しては、合わせられる範囲なら体型の差があっても大丈夫です)
必要な小物は?
基本的な持ち物はこちらです!
着物、帯、長襦袢、肌着、裾除け、帯締め、帯あげ、帯板(大小)、襟芯、伊達襟、伊達締め、腰ひも、コーリンベルト、三重仮紐、タオル、(コットン)
振袖といっても、他の着物に使うものは必要ですので、大体、ひとまとめになっているとは思いますが・・
帯板は、訪問着のような着物の時は1枚で良いのですが、振袖の場合は前後で2枚使います。長いものと、短いものを各1枚ずつ使います!
紐類もわかりにくいので、種類別に説明しますね!
- 伊達締め→中心に芯が入って硬くなっている幅の広い紐。2本必要
- 腰ひも→布地の細い紐。5~6本必要
- コーリンベルト→両端に留め具が付いていてゴム状の長さ調節ができる紐。1本必要。
三重仮紐(三重ゴム紐)は、どんなものか想像できない方も多いかもしれません。
訪問着や嫁袖の着付けの時は使用しないもので、成人式のように、帯結びを変わり結びにする際に使用します。
両端は紐ですが、真ん中がゴム状になっていて、ゴムが3重になっているものです。
購入時の価格は、500円~1000円。こちらは、浴衣帯の飾り結びにも使用できるので、購入しても良いと思います!
後、必要になることが多いのは、補正用のタオルとコットン。
タオルは、フカフカの厚いものでなく、粗品等で頂くような、薄いタオルが良いです。場合によっては、切って使用したり、縫ってしまったりすることもあるので、いらないもので良いです。体型にもよりますが、3~5枚必要です。コットンに関しては、着付けをする店によって必要な場合と使用しない場合があります。
着物の状態は?
タンスにしまいっぱなしの場合、気になるのが、このまま着られる状態なのかということですよね。当時ついてなかったシミ等もついているかもしれないので、全体をチェックしてみてください!
小さいシミで、目立たないものなら、そのままでも大丈夫かもしれません。
大きなシミで、どうしても目立ってしまう場合は、クリーニングが必要になることもあります。着物のクリーニングは時間もかかることもあるので早めのチェックをおすすめします!
そして、良くあるのあが、シワ!!
畳んで合って、表面はきれいでも、中がしわだらけ!なんてこともあります。
特に、合わせで、表面にくる部分や、袖、胸元などのシワは、キレイに見えないので、しわが目立つ場合は、アイロンを低温で、当て布をして、そっとかけてください!
その時に注意してほしいのは、洋服やシャツと違い、パリッとしてはいけません!
しわのあるところだけをそっと伸ばしてくださいね!!
保管時のオススメは、畳んだ折り返しのところに、ラップの芯など挟んでおくと、たたみジワもつかないですよ!!
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何となく、古さを感じてしまうな~。
何となく、気乗りしないな~・・。
やはり、母の着物じゃ、古臭いのかな?
な~んて時は、小物で変身させてみてはいかがでしょう??
- 半襟を刺繍やレースの物に変える。
- 伊達襟の色を変える
- 帯締めを変える
これだけでずいぶんと印象が変わります。
半襟は1000円~1500円で、刺繍の物を購入できます。縫い変えるのに、ご自身でされても良いのですが、襟は丸みがあるので、真っすぐは縫えません。和裁をされている方に頼んだり、美容室で相談してみても良いでしょう。
伊達襟も最近は、パール付きの物やレースが付いたものもあるので、色を変えるだけでなく一気に印象を変えられます!価格は5000円前後。
伊達締めも、飾りが付いているものや、飾り結びができるように、何本かの紐でできているものなど、たくさん種類があります。価格3000~5000円。
小物類は娘さんに選んでもらえば、お母様の振袖も、一気に娘さん好みに変わりますよ!!
色合わせは、着物、帯の柄の中にある色なら合うので、意外と合わせやすいんです!
ネットでの購入は価格も安いものも多く、種類もたくさんあり、いですが、色合いや質感などを、わかりにくいというデメリットもあります。
呉服屋さんは、比較的高めかもしれませんが、実際に見られたり、相談もできますね。
なので、見えない紐類はネットで、帯締めや半襟、伊達襟等は呉服屋さんを利用しても良いでしょう!
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まとめ
今回は、少し馴染みのない、振袖の小物についてご紹介してまいりました。
着付けをするお店によっては、多少使用するものが違うこともありますので、わからない場合は、着付けをしてもらう店で相談や点検をしてもらうと良いですよ!!
持ち物等は、参考にしてみてください!