美容室に行って髪の毛を切り、シャンプーしてブローしてもらうとツヤツヤでサラサラになりますね。
美容室から出た直後はそのままで問題ないものの、次の日には自分でブローしてもなかなか美容師がやっているように上手く出来ません。
「美容師さんはあんなに簡単そうにやってたのに…」「上手く出来るコツとかあるのかな…」
なんて思ってませんか?
ドライヤーのかけ方なんてなかなか誰かに教えてもらうものでもないですし、ロングスタイルだと時間もかかって大変ですよね。
美容師もアシスタント時代にブローは必須項目として練習するものなんですが、難しくて僕も結構な日数を使って練習してました。
この記事では、そんなブローでお悩みのあなたに現役美容師の僕が、
- なぜ美容室でのブローは自分でするのと仕上がりが違うのか
- 自分でも簡単にできるブローのコツ
- 髪の毛を早く乾かす方法
を紹介していきます。
なぜ美容室でのブローは自分でするのと仕上がりが違うのか
乾かす順番であったり、ブラシの入れ方等々色々な違いがありますが、1番の違いとしては美容師は『乾かしすぎてない』ということです。
熱による乾燥が髪の毛へのダメージになるというのはなんとなく想像できると思いますが、美容師はそれを『オーバードライ』と呼び、仕上がり時にちょうど良く乾いた状態になるようにブローをしています。
あなたがご自分でドライヤーをかけ、出来上がった時に毛先や中間がパサついていて上手くまとまらないのであれば、それは『オーバードライ』です。
しっかり乾いているが、乾かしすぎてない、というのが美容室でのブローとご自分でするブローとの1番の違いです。
自分でも簡単にできるブローのコツ
要は乾かしすぎてなければ、美容師のブローに近づけるということになります。
これは実際に美容師もやっているブローの基本になりますが、乾かす順番がとても大事です。
まだブラシを入れる前のハンドブローの段階で、
- 襟足
- 後頭部
- 両耳上
- 両サイド
- トップ
- 前髪
という順番で、『根元だけ』を美容師は先に乾かしています。
根元だけを完全に乾かし、中間から毛先は少し湿っている状態でブラシを入れ始めます。
イメージとしては中間から毛先はハンドブローで8割ぐらいまで乾かし、残りの2割をブラシを入れて完全に乾かす、といった感じです。
一般の方はこの順番をあまり意識せずに乾かしてしまうことが多いので、トップなどの表面は完全に乾いてしまっているが、襟足などの根元付近は濡れている状態になります。
こうなると濡れている根元を乾かす為に余計に時間もかかり、既に乾いている表面はもっとドライヤーの熱を受けることになりますので、結果として『オーバードライ』になってしまいます。
順番を意識するだけの簡単なことで、かなり仕上がりが変わりますよ。
ドライヤーでクセをつけるコツ
毛先に少し内に入るようなクセが欲しい時など、ドライヤーとブラシを使ってやっても上手く出来ないことがあると思います。
そんな時は、毛先にブラシを入れてドライヤーをかけた後、ブラシは抜かずにドライヤーだけを髪の毛から離してみてください。
そのまま再度ドライヤーをあて、また離し、を2~3回繰り返すと毛先にクセがついて内に入りやすくなります。
ワンレンやボブスタイルで毛先を内に入れたいスタイルのときには、かなり有効です。
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見落としがち!髪の毛を早く乾かす1番の方法
前述した乾かす順番を意識すると、乾くスピードもかなり早くすることが出来ます。
それ以外では、『タオルドライ』がかなり重要です。
シャンプーをしたり髪の毛を濡らした後、タオルで髪の毛を先に拭きますよね。
その時に中間から毛先にかけてしっかりとタオルで髪の毛を挟み、髪に付いた水分を出来るだけタオルに吸収させます。
そうすることで髪に残った水分が少なくなり、自然と早く乾かすことが出来るようになります。
「そんなの当たり前でしょ…」と思われるかもしれませんが、意外と見落としがちな部分ですのでやってみてください。
いつもよりしっかりめにタオルで髪の毛を拭いてあげることで、乾かすスピードはかなり早くなります。
ドライヤーの冷風(クール)機能の使い方
ドライヤーには必ずと言っていいほど備えられている冷風(クール)機能ですが、この使い方を知っている方は少ないようです。この機能を使うと、髪の毛にツヤを出すことが出来ます。
使い方は簡単で、ハンドブローをした後にブラシを入れて完全に乾かした髪の毛に、最後の仕上げとして冷風(クール)にしたドライヤーをブラシを入れてかけてあげます。
そうすることでキューティクルが閉じやすくなり、髪の毛にツヤを出すことができます。
意外と知らない使い方ですので、ツヤが欲しいなーと思ったときは試してみてください。
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まとめ
ドライヤーを上手く使うことが出来ると時短にもなりますし、効率的に髪の毛を乾かすことで傷ませることも少なくなります。
なにより、ちょっとしたことで普段のブローの仕上がりが変わります。
多少の慣れは必要だとは思いますが、是非試してみてくださいね。
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