美容室でのシャンプータイムって、カットなどの施術の中でも一番の癒しの時間ですよね!
非日常感があってリラックスできて、ついついウトウトしてしまうという方も結構多いのではないでしょうか?
私たち美容師も、来ていただいたお客様に日々の疲れを癒していただこうと思いながら、シャンプーをしています。
美容師ってシャンプー中、髪の毛のどの部分を見ているの?と、お客様からよく聞かれることが多いです。
実は、会話しているだけ…のように思えて、意外とチェックしているポイントが多いんですよ!
なので、今回の記事は美容師目線で、シャンプー中に注目している点についてまとめていきますね♪
プレシャンプー中に注目しているのは…
美容室に来て、まず最初はどこのお店でもカウンセリングをすると思います。
今日の希望のスタイルや、最近の髪の毛の悩みはないかなど…
そのあと、施術前にシャンプーをすることが多いと思うのですが、この施術前のシャンプーをプレシャンプーといいます。
この時は施術の前なので、頭皮を傷つけないように優しめに洗うことが多いのですが、この時も結構美容師はお客様の髪の毛や頭皮をチェックしているんですよ!
髪質を見ている
まずは、もちろんですが一番は髪質を見ています。
というのも、最初のカウンセリングをした段階で今日の施術内容を決めるのですが、カウンセリングと照らし合わせて、希望のヘアスタイルにできそうな髪質かどうか確認しているわけです。
希望のヘアスタイルに近づけるためには、どんな薬を使えばいいのか、前処理としてトリートメントをしてから施術をした方がいいのか、トリートメントしないで施術し、そのあとにトリートメントするのかなどを決めています。
そして髪の毛の質感に合わせてカラーやパーマなどのお薬も変えなくてはいけないので、お薬の配合もこのときにほぼ決めます。
「ダメージのレべルがこのくらいだから、今日はこの薬にしよう!」とか、硬い髪質、柔らかい髪質、クセがでやすい髪質によって使う薬も異なるので、目視と触感で、まず髪質のチェックをします。
また、普段シリコンがしっかりめに入っているシャンプーを使われている方は、濡らすと髪に膜が張っているような質感になります。
キュッキュッとした独特な手触りなのですが、この状態の髪には薬がなかなか入っていかないことが多く、カラーが染まりづらかったり、パーマの薬液が浸透しづらかったりします。
なので、シリコンで髪が覆われているな~と感じたお客様には、普段お使いのシャンプーを聞いてみて、シリコンが多めに入っているシャンプーをお使いの場合には、薬液が浸透しづらくなる旨をお伝えするようにしています。
ダメージを見ている
濡れていると特にダメージが分かりやすいので、このときしっかりダメージがあるかどうか、どの部分に集中しているかを確認します。
毛先を中心にダメージしているのか、全体がダメージしているのかで、希望のスタイルができない場合もあります。
施術でさらにハイダメージになってしまっては絶対にダメなので、ダメージチェックは念入りにチェックするポイントです。
頭皮の状態を見ている
美容室では、頭皮の悩みを相談される方も多いです。
毛穴のつまりや頭皮の乾燥、皮脂の過剰分泌によるフケが出たり…といった悩みもあれば、年配の方で、頭の頭頂部の部分のボリュームが出づらいといった方もいます。
これも実は、頭皮に原因があったりする場合があります。
毛穴の汚れがしっかり洗えていなかったり、頭皮が血行不良で硬くなっていたり、凝っていたりすると、毛根に栄養がいかなくなって髪が細くなってしまったりするんです。
なので、シャンプーのときに頭皮の状態を確認してみて、普段のシャンプーを改善してあげると治りそうだなと思ったときは伝えるようにしています!
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施術後の仕上げのシャンプーのときに注目しているのは
薬がしっかり浸透しているか見ている
せっかくカラーやパーマをしに来たのに、髪の毛に薬がしっかり浸透していなくて白髪が染まっていなかったり、カラーにムラがあったり、パーマのかかりが弱かったりすることがあっては絶対NGです。
もちろん、仕上げのシャンプーをする前に必ずチェックはしますが、最終チェックとして必ずシャンプー中は特に注意して見ています。
薬の残しがないか見ている
お客様がお家に帰って夜シャンプーしたときにカラー剤がまだ出てくる…なんてことがないように、頭皮に残っていないかどうか、生え際についていないかどうかはしっかりチェックしているポイントです。
でもシャンプー中に一番気にしているのは…?
そうは言っても、一番シャンプー中に気にして注目しているのは、お客様にリラックスしていただいているかどうか。ここに尽きます!
美容室って意外とスタッフとお客様が接している時間が長いですよね。
特にシャンプー中は視界が遮られているので、お客様もいろいろな事を感じることが多いと思います。
お話が好きな方にはコミュニケーションをしっかりとって信頼関係を築いたり、そうでない方には温度や力加減に細心の注意を払ってとにかくゆっくりしてもらったりと、一番美容師の気配り度が出るのがシャンプー中ではないでしょうか。
入ったばかりのアシスタントのうちは、一日中シャンプーしていることも多いですが、この時に美容師として一番大事な部分であるホスピタリティの精神が築き上げられるんですよね。
シャンプーの上手なスタッフは、人気のあるスタイリストになる確率がかなり高いんですよ!
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まとめ
いかがでしたか?
意外と短いように感じるシャンプー中ですが、美容師側が見るべきポイントはたくさんあるんですよ!
ここでたくさんのポイントをつかめるか、見落とすかで、仕上がりは雲泥の差がついたりしますからね。
でも、一番はいかにお客様に癒しの時間を提供できているか。ここを目指して、全国の美容師は日々練習を重ねているといってもいいんです。
担当の美容師さんに聞いてみてもいいですね!
ここには書いていないことも、教えてくれるかもしれませんよ♪
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