リラックスできる時って、どんな時ですか?
色々あると思いますが、美容室でシャンプーを受けている時という人もいるでしょう。
か弱そうに見える女性スタッフでも、力強くシャンプーしてくれる印象の強い美容室のシャンプーですが、あれって実際、美容師は結構つらいんじゃないか?と思ったことはないでしょうか。
実際に、シャンプーをしているとお客様に同じ質問をされることが度々あります。
そんなふとした疑問に、今回はお答えします。
シャンプーが原因で美容師は腰痛に!?
シャンプータイプによって腰痛度合いが違う?
美容室でシャンプーをされるのはお好きですか?私はやる側ですが、受けるもの大好きです!笑
プロがやってくれるというのもありますが、何より、自分でやっていることを誰かにやってもらうのは気持ちがいいものです。料理とかマッサージとかね。笑
しかし、やっている側は相当つらいと思いませんか?正直、つらいです。笑
別に洗うのは慣れているので、あまりつらくないんですが、何より姿勢がつらい。
シャンプー台は一般的に、サイドシャンプーとバックシャンプーと言われるものの2種類のタイプが主流です。
▼バックシャンプー
▼サイドシャンプー
このサイドシャンプーは前かがみの姿勢でシャンプーをするので、かなり腰への負担があり、腰痛や最悪ヘルニアになる美容師もいます。
ちなみに、バックシャンプーはほぼ通常の立った姿勢から変わらないので、体への負担は少なく、美容師側には人気です。
バックシャンプーだけにならないのはなぜ?
バックシャンプーの方が体に負担がないのに、なぜ未だにサイドシャンプーのお店が多いのでしょうか。
それぞれのメリットとデメリットを確認して、理由を紐どいてみましょう。
サイドシャンプー
メリット
- 強い水圧で、すすぐことできる。
- 力が入れやすく、しっかり洗える。
デメリット
- 美容師の姿勢がつらい。
- お客様も長時間だと首へ負担がかかる。
バックシャンプー
メリット
- 美容師は、お客様の後ろに立ってシャンプーをするため、ヘッドスパやマッサージがしやすい。
デメリット
- 水圧を強くすることが出来ないため、カラーなどの薬剤を落としにくい。
- シャンプーの力が入れにくい。
このあたりがそれぞれのメリット、デメリットで挙げられる理由です。
最近はヘッドスパなどのリラクゼーションメニューを豊富に取り入れる美容室が増えてきましたが、本来のシャンプーの目的である「洗う」というポイントのみを考えると、やはりサイドシャンプーのほうが優れていると言われています。
お客様も好みが分かれる為、どちらが良いというのも一概には言えませんね。
進化しているシャンプー台
家電製品もハイテクな商品が出ているように、シャンプー台もハイテクな商品があります。
それは、オートシャンプーと言われるシャンプー台で、名前の通り機械が自動で洗ってくれるシャンプー台です。
一人でお店を経営している美容師も多く、人件費やシャンプー時間を省けるため、導入している美容室もあります。
以前からある商品ではありますが、本来、人に洗ってもらうシャンプーが自動の機械が洗うと、イマイチ綺麗に洗えてないような感じがすると言われており、評判は良いとは言えませんでした。
しかし、徐々に性能が上がっていると聞くので、近い将来は主流になっているかも知れませんね。
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シャンプーで何よりつらいのは、例のアレ
前述の腰痛が原因で離職する美容師も少なくないですが、腰痛は姿勢の工夫やストレッチ、コルセット等で対策をすることができます。
しかし、なかなか対策ができないのは、そう、手荒れです。実際、ほとんどの人に知られている美容師の職業病です。
多種多様の薬剤を使い、尚且お湯を触り続けるシャンプーは、肌荒れが1番よく起こります。
冬場の食器洗いで肌荒れをしてしまうように、美容師も肌荒れに悩んでいます。
特に、アシスタントの最初の仕事がシャンプー。
毎日数十回のシャンプーを繰り返すと、治りかけの状態でもまた悪化するというループが続きます。
昨今は、美容師に特化したハンドクリームの販売や、薬剤自体も化粧品登録が進んだりとかなり良くはなってきましたが、未だに多くの美容師の悩みのタネであることは間違いありません。
シャンプーしにくい髪型ってあるの?
よく髪が長いと洗うの大変じゃないですか?と聞かれることがあります。
あくまで私個人的な意見ですが、髪が長い人より刈り上げや坊主のスタイルの方がシャンプーは大変です。
いくら髪が長くても洗うのは基本頭皮なので、絡まりやすいとかがなければ、特別、髪が長くても大変ではありません。
しかし、刈り上げや坊主のスタイルは髪が短い分、とにかく泡が飛びます。飛びまくります。汗
気をつけながらシャンプーしても泡が飛びお客様の顔に付いたりとかもあるので、大変というよりすごく気を使いながらシャンプーします。笑
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
おそらく、イメージどおりのお話だったかと思います。
色々大変な点をお話しましたが、私達美容師は、プロの仕事でシャンプーをしています。
なので、特別大変だろうなとかは考えず、気軽にリラックスしてシャンプーを受けてもらいたいです。
ちなみに、シャンプーが気持ちよかったら、その場で感想を伝えてもらえるとかなり嬉しいです。
その言葉が活力になり、いつもより長くシャンプーをしてくれるかもしれません。笑
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