あなたは、美容師が前回お店に来た時の会話の内容を覚えていて、びっくりした…ということはありませんか??
私もお客様に「なんで覚えてるの?」とよく聞かれます(笑)
確かに、何十人ものお客様を担当していながら、たった1人の会話の内容を、しかもずいぶん前の話なのに覚えていたとすれば、びっくりしちゃいますよね。
実は、ちょっとした裏技があるんですよ!
今回は、美容師がどうやってお客様との会話を覚えているのかについてお話していきます。
職業柄、よく人を観察しているから
美容師は髪を切るという職業柄、お客様の顔の特徴、骨格、髪形をよく観察しています。そして、カット中何度も何度も鏡を通して見ています。
お顔の特徴や骨格に合わせてカットするため、非常に集中してみているのでかなり記憶に残ります。
さらにそれだけではなく、お客様の職業や立場、ライフスタイルなどに合わせてヘアスタイルを決めていく必要があります。
なので何のお仕事をしているのか、何人かお子さんがいる方なのか、どんなファッションや生き方をしている人なのか、どんな趣味をもっている方なのか…など、お客様のお話を聞くことはとても大切なんです。
- お仕事柄、お立場柄こういう雰囲気にしよう。
- お子さんが2人いて子育てが大変そうだから、お手入れが楽なヘアスタイルにしよう。
- サーフィンが趣味だから、ヘアカラーは退色しても気にならないような方法で染めよう。
- モード系のファッションが好きなご婦人だから、個性を尊重したカットにしよう。
など、お客様のバックボーンを知り、ヘアスタイルに取り入れることは、「似合わせ」ヘアスタイルを作っていく上で非常に重要なポイントになります。
なので、お客様の顔・職業・雰囲気・好きなものなど、カットするうえでよく観察するポイントは特に記憶に残りやすいんですね。
実はお客様の個人情報を書いたカルテがある
そうはいっても、中には覚えることが苦手な美容師さんもいます。
そんな美容師さんたちにとって必需品なのが、「カルテ」と呼ばれる物。形は違えど、どこの美容室にも必ず存在するものです。
紙媒体として記録しているアナログ管理のお店もあれば、タブレットで記録しているデジタル管理のお店もあります。
これは、病院のカルテと同じように、個人情報やその日のパーマやカラー剤のお薬の配合・種類などを記録している非常に大切なものです。
先程も言った通り、お客様のバックボーンを踏まえたうえでヘアスタイルを決めることが非常に大切ですから、職業や立場・趣味やどんなファッションが好きかなどが書かれています。
実は、そのカルテに当日お話ししたことを記録していたりもするんですよ
美容師にとってカルテは、お客様と信頼を築く上で非常に大切なものです。
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会話専用のノートに書いて記録
記録方法はもう一つあります。
お客様との会話専用のノートをつくり、お話したことをひたすら書いていく方法です。カルテに書ききれないときや、アシスタントのときにも役に立ちます。
アシスタントのときは、スタイリストのお客様を担当することが多く、自分指名のお客様はほとんどいません。ですが、お店全体のお客様と関わる機会が多いのも、またアシスタントなのです。
したがって、覚えなくてはいけないお客様の数はアシスタントの方が断然上です。そんなとき活躍するのが、このノートになります。
たくさんいるスタッフの中で自分を覚えてもらい、信頼してもらうためにはまずの話、自分がお客様を覚えることが大切です。
お子さんのお名前、年齢、ペットの名前や趣味など、覚えていればいるほど信頼関係は築かれていくので、お話したことはメモをとるようにしているんですよ。
カルテを念入りにチェックする
前日にチェックする
完全予約制お店の場合、前日にお客様のカルテを確認することが多いです。
前回のご来店時にはどんな施術をしたのか、どんなお話をしたのか。
前回の最後のアフターカウンセリングでご自宅でのホームケアのお話をしたのであれば、今回はその後ホームケアがきちんとできていたのか確認しよう。あるいは、忘れていた場合は復習も兼ねて再び説明しよう。など、必ずお話ししなくてはいけない項目はないかチェックします。
当日・直前もチェック
当日の朝、急な予約が入った場合に備えて予約を確認し、再びカルテに目を通します。
お客様が来店される直前もしっかりカルテを見ることで、前回のお話の内容も頭にしっかりインプットされます。
仕事以外のときもお客様のことを考える
美容師をしていると、職業柄なのか、プライベートと仕事の垣根がだんだんなくなってくるのです。
なので、プライベートでもお客様のことを考えているときが結構多いんですよ。
何度も思い出すことも、会話を覚えているコツかもしれませんね。
例えば、お客様が新しいパン屋さんオススメしていたら、次のお休みに行ってみたり。ある温泉地に行って、とっても良かったという話をしていたら、次のお休みに行ってみたり。
実際に行って、自分も追体験してみることでより記憶されますし、次にご来店されるときにお話ししよう!と思い、話す内容も絶対に忘れません。
「そういえば、前回おすすめされていたお店に行ってきましたよ!」「あら、どうだった?」なんていう会話も、決して珍しいことではありませんよ。
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まとめ
いかがでしたか?
美容師は職業柄人の観察をよくしますから、そのぶん頭の中にインプットされて残りやすいという事がわかりましたね!
でもそれだけではなく、カルテと呼ばれるお客様の情報を管理するアイテムや、お話したことをまとめているノートを使って覚えている場合もあるんですね。マメな性格が多い美容師ならではだと思います。
いつも担当されている美容師さんに聞いてみると、もっと違った暗記法があるかもしれないですね!
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