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美容室独立開業までの期間や条件は?キャリア30年の私が教えます

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「お店を持ちたいけれど、お金ないし、コネも無い。自分には無理なのかもなー」とお悩みのあなた。
確かに自分の店を持つのは簡単ではありませんが、たとえあなたが今どんな状況であったとしても、決して不可能な事ではありませんよ。

まず、あなたが最初にやらねばならない事は、「絶対に店を持つのだ」と自分に強く言い聞かせることです。
人は強い夢を持つと、その方向へ自然と体が向くものなのです。

これから美容室経営歴30年以上の私が、あなたの独立開業までのステップを易しく解説します。

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独立までどれくらいの期間がかかるの?

これは、かなり個人差があると思います。
あなたが既に具体的な出店計画を持っており、融資などの目途もついているならすぐでも独立は可能ですが、まだ何も決めていない状態なら1年くらいかけるつもりの方が良いかもしれません。

焦って事を進めて失敗しては、何もなりません。
1年と言っても、結構あっという間ですよ。何せやることは多いのですから。

夢を具体的に描こう

あなたはどんな美容室を開きたいですか?
商業ビルのワンフロアを使い、通常の業務のほかにエステやネイル、痩身術まで行う総合的な美容室ですか、それとも商店街の中で1~2人で出来るくらいの小さなお店?

どんな店舗を出すかで、資金計画など大きく変わります。

まずはどんなお店を自分が出したいのかを、出来るだけ詳細に描き出してください。出来ればノートなどに書いた方が、より具体的になると思いますよ。

夢の実現にはいくらかかるの

夢がしっかり描けたら、それを実現させるには、おおよそどれくらいの費用が掛かるのかを知る事が大切です。
とは言っても、自分には経験がないので全く分かりませんよね。

そんな時頼りになるのが、既に独立した先輩達です。
菓子折など持って、話を聞きに行きましょう。後輩の為だからと、詳しく教えてくれると思いますよ。

たとえ先輩の出した店が自分の理想とは違ったとしても、「なるほどこの店でこれ位かかったのなら、自分の店ならこれ位かな」っておおよその見当はつきますよね。

身辺整理をしておこう

身辺整理といっても、男女関係とかいう事ではありません。
給料日前に苦しくなったとき、ついキャッシングとかしていませんか?

「お金借りてもちゃんと返していれば問題ないだろう」と思うかも知れませんが、実はそうでもないのです。

仕事しているのにちょくちょく借金をするという事は、決まった金額で生活が出来ない、金銭的にルーズな人間だと金融機関は判断します。

こういう情報は金融機関全体で共有しているので、借金してたのは別の所だからばれないだろうというのは通用しないのです。

 

金銭的にだらしないと言う烙印を押されてしまうと、融資を受ける場合かなり不利になります。
逆に金額は少なくても毎月きちんと貯金を行っている人は、金銭的にしっかりしているということになります。

もしあなたがお金を貸す方の人間だとしたら、どちらの人に貸しますか?

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空き店舗探しに出かけよう

具体的に夢が描けたら、その夢に近い物件を探しに出かけましょう。
空き店舗探しはいきなり不動産会社に行くのではなく、自分が出店したい場所に出向いて探したほうが良いと思いますよ。

そして気にいった物件が見つかったら、出来れば朝、昼、夕方の3度位行き、人の流れなどを確認してください。
一度出店すれば、あまり良くなかったから別の場所に変わりたいと思っても出来ませんので、慎重に選ぶべきです。

内装業者を探そう

物件が決まったら、次は内装工事を請け負ってくれる業者を探さねばなりません。
内装工事などは手抜きしようと思えばどれだけでも出来る仕事なので、誠実なところを探さねばなりません。

単に広告などではどんな業者か分かりませんので、またここはすでに独立した先輩などから紹介してもらうのが良いかもしれませんね。

融資の申し込み

物件と内装業者が決まってから、融資を申し込みます。

「先に融資が決まってから物件や内装業者を探すべきでは」と思うでしょうが、そうではありません。
物件と内装にかかる費用の見積もり書などを提出しないと、融資の審査をしてもらえないのです。

融資はどこに申し込んだら良いの

融資と言えばまず最初に浮かんでくるのが銀行ですが、その銀行によほどの預金などあれば別ですが、たいていの場合まず相手にしてくれません。

その点、初めて独立する人には多少手続きが面倒ですが、公的な金融機関がお勧めです。
いくつかありますが、日本政策金融が一般的です。

日本政策金融の融資には新規開業資金や生活衛生貸付など様々なものがあるので、一度窓口に出向き、自分の場合はどれが当てはまるのか相談するのが良いと思います。

必要な書類は何がある?

平面図と工事の見積書

これは、内装業者に作ってもらいます。
見積書は完全なものである必要はないので、自分が融資を受けたい金額で作ってもらいます。

借入申込書

名前、住所、家族構成などの基本的なものから融資希望額その使い道などを記入するもので、面倒ではありますが、難しいものではありません。

創業計画書

これが一番大切な書類で、オーバーに言えばこの書類の書き方であなたが融資を受けられるかどうかが決まると言っても良いものです。

書類にはいくつかの項目がありますが、大切なのが「創業の動機」の欄です。
HPには書き方の手本が数行載っていますが、そんなものでは全然だめで、この書類の枠に入りきれないで、別紙を用意しなければならない位に書いてください。

まず自分のこれまでの実績を、思い切りアピールしなければなりません。

 

講習会などでディプロマを持っているのであれば、すべて記入しましょう。その他にも得意な技術、現在持っている顧客の数などおよそ思いつく自分の価値をすべて書き込みましょう。

さらに将来の展望も必要で、「優秀な人材を育てて店舗数を増やしたい」など、あなたがとても優秀で計画性があり、情熱をもって仕事に臨んでいる事を売り込まなくてはなりません。

間違っても、「ぼつぼつやれれば良いです」などと書いてはいけませんよ。
後にこの書類をもとに面接もあるので、まるっきりの嘘は書かないように。

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まとめ

これで融資にOKが出れば、あなたの独立計画はほぼ9割以上は達成したと言えるでしょう。
しかし、これからが本当の本番です。気を抜かず、真摯に仕事と経営に向かいましょう。

1985年3月14日福岡市近郊の片隅に、私の小さな美容室が産声をあげました。
オープン当日、「はたしてお客様は来てくれるのだろうか」ととても不安な気持ちで店に立っていたのを、昨日の事のように思い出します。

それから様々の出来事があり良い事もたくさんありましたが、「このままでは、もうこの店はだめかも」って思ったことも数度はあります。

だけど人生不思議なもので、身近な人が放った何気ないひと言で、「そうだったのか」と思い直し危機を脱したこともあり、結局人生どうにかなるものだって思います。

 

これから美容室オーナーへ羽ばたこうとしているあなた。油断してはいけませんが、必要以上にナーバスになる必要もありません。

だって、結局人生は何とかなるものですから。

 

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